帯状疱疹の症状・原因や予防ワクチンの情報などをお届けします。

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帯状疱疹が疑われたら、
できるだけ早く医師に相談を。

早期受診が大切です

帯状疱疹が疑われたら、できるだけ早く、医師に相談しましょう
帯状疱疹の治療は、早めにウイルスの増殖や痛みを抑えることが何よりも重要です。じっとしていても痛い、原因のわからない痛みが体の片側に起こり、そこに発疹(ほっしん)が出たら帯状疱疹が疑われます。できるだけ早く、医師に相談しましょう。皮膚の発疹や痛みの他にも、眼や中枢神経系などの合併症がある場合は、その症状に応じて他の診療科と連携した治療を行うこともあります。
病院
帯状疱疹を疑うような、痛みを伴う皮疹や水ぶくれがある場合は、皮膚科を受診しましょう。皮膚症状がなくても、原因のはっきりしない痛みや違和感など、少しでも気になる症状がある場合は、かかりつけ医や近くの内科、ペインクリニックに早めに相談するようにしましょう。

治療薬について

帯状疱疹の治療は、ウイルスの抑制と痛みの緩和を中心に行います。主に、原因である水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬と、痛みを抑える鎮痛薬が処方されます。
皮膚の症状によっては、ぬり薬が使われることもあります。痛みが治まらないときは我慢せず、早めに病院を受診し、鎮痛薬の量や種類について相談しましょう。また、痛みが3ヵ月以上にわたって続く場合は、その他の治療法が必要になることがあるので、医師に相談してください。
抗ウイルス薬 鎮痛薬
抗ウイルス薬: 発症初期に投与するほど治療効果が得られるため、皮疹が出てから3日(72時間)以内、遅くとも5日以内に投与することが望ましいとされています。発症後5日以降であっても、新しい皮膚症状が出続けている、合併症がある、PHNのリスクが高い場合は投与が検討されます。
通常、飲み薬(内服薬)の抗ウイルス薬を7日間服用します。重症の場合は、点滴で投与されることもあります。
鎮痛薬: 帯状疱疹の痛みを抑える薬です。痛みの種類と程度にあわせて、様々な薬が使われます。痛みが治まらない場合は、薬を増やしたり、変えたりする必要があります。基本的には飲み薬(内服薬)で、重症な場合は注射薬が使われます。
ぬり薬(外用薬): 帯状疱疹の治療に使う塗り薬には、いくつか種類があります。皮膚の赤みや痛みを和らげる薬、発疹を早く治すための薬、そして細菌から守る薬などがあります。水ぶくれができた後は、化膿を防ぐ薬を使うこともあります。

帯状疱疹後神経痛
(PHN)の治療

帯状疱疹後神経痛(PHN)は、帯状疱疹の皮膚症状が治った後も3ヵ月以上続く痛みを指す合併症(ある病気が原因となって起こる別の病気)です。「焼けるような」「締め付けるような」「ズキンズキンとする」痛みが特徴です。なかには、軽く触れただけでも強い痛みを感じることもあり、これをアロディニアと呼びます。
治療は、薬を使って痛みを和らげることが中心となります。時に、神経ブロック(神経の周辺に局所麻酔薬やステロイド薬を注射して、痛みや痺れ、麻痺などの症状を改善する治療法)も用います。症状は個人差があるため、医師と相談しながら自分に合った治療法を見つけることが大切です。
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