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帯状疱疹の症状や原因、予防に関する情報をお届けするサイトです。

帯状疱疹の症状

  • 初期症状は皮膚の痛みやかゆみ
  • 重症化すると入院治療が必要になることも

初期症状は皮膚の痛みやかゆみ、
その後に発疹(ほっしん)や
水ぶくれ(水疱:すいほう)が帯状に現れます

帯状疱疹の症状には個人差がありますが、多くは、はじめに皮膚に神経痛のような痛みが起こります。痛みは、皮膚の違和感やかゆみ、しびれとして感じる程度から、ピリピリ、ズキズキ、チクチク、針で刺されたような痛みや、焼けるような痛みまで様々です。その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、徐々に痛みが強くなり、眠れないほど痛むこともあります。強い痛みや皮膚の症状は、主に体の左右のどちらかにみられ、3~4週間ほど続きます。重症化すると入院治療が必要になる場合もあります。
■帯状疱疹の症状・写真
写真提供:奈良県立医科大学皮膚科学教室 浅田秀夫先生
家事や仕事などの日常生活に
影響し、
重症化すると入院治療が
必要になることもあります

帯状疱疹になると、痛みにより、家事ができない、仕事に集中できない、眠れないなど、日常生活に支障をきたすことがあります。また、顔や首に水ぶくれ(水疱:すいほう)ができると、外見が気になって外出しづらくなることもあります。

例えば

  • 痛みがひどくて、体を動かせない 痛みがひどくて、体を動かせない

    痛みがひどくて、
    体を動かせない

  • 顔や首の発疹が気になって、外出できない 顔や首の発疹が気になって、外出できない

    顔や首の発疹が
    気になって、
    外出できない

  • 痛くて、家事や仕事ができない 痛くて、家事や仕事ができない

    痛くて、家事や
    仕事ができない

  • 痛みがひどくて、眠れない 痛みがひどくて、眠れない

    痛みがひどくて、
    眠れない

帯状疱疹の原因

  • 原因は水ぼうそうと同じウイルス
  • 日本人の成人約9割が持っている
帯状疱疹の原因は
水ぼうそうと同じウイルスです

帯状疱疹は、体内の水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスが活動を再開することで発症します。
主に子どもの頃に、このウイルスにはじめて感染すると、水ぼうそうを発症します。そして、水ぼうそうが治った後も、ウイルスは脊髄から出る神経節という部位に潜んでいます。普段は体の免疫力によってウイルスの活動が抑えられているため発症することはありませんが、免疫力が低下するとウイルスは再び活動、増殖しはじめます。そして、ウイルスは神経の流れに沿って神経節から皮膚へと移動し、帯状に痛みや発疹(ほっしん)が出る帯状疱疹を発症します。

帯状疱疹になるしくみ

  1. 水ぼうそう
    (水痘)

    水ぼうそう(水痘) 水ぼうそう(水痘)
    はじめて感染した時は
    水ぼうそうとして
    発症します
  2. 潜伏感染

    潜伏感染 潜伏感染
    治った後もウイルスは
    長い間体内に潜んでおり、
    普段は免疫力によって
    活動が抑えられています
  3. 免疫力低下

    免疫力低下 免疫力低下
    加齢やストレスなどで
    免疫力が低下すると
    ウイルスが暴れだします
  4. 帯状疱疹

    帯状疱疹 帯状疱疹
    ウイルスは、
    神経に沿って移動、
    皮膚に到達し、
    帯状疱疹を発症します

日本の成人のおよそ9割の方が
帯状疱疹の原因となるウイルスを
持っているといわれています

子どもの頃に水ぼうそうにかかったことがある人だけでなく、かかっていても自覚がない人もおり、日本の成人のおよそ9割は体内に水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスを持っていると考えられています1)。そのため、このような方は帯状疱疹になる可能性があります。また、50歳以上になると発症率が高くなり、日本では80歳までに3人に1人が帯状疱疹になると言われています。
1)国立感染症研究所感染症疫学センター,
IASR. 2018; 39(8): 129-130.

帯状疱疹の予防

  • 免疫を低下させないよう体調管理
  • 予防するワクチンがあります

帯状疱疹の予防のために、
免疫を
低下させないよう体調管理を
心がけましょう

帯状疱疹は免疫力の低下によって発症するため、帯状疱疹の予防には、日頃の体調管理が重要です。食事や睡眠をしっかりととり、適度な運動や、リラックスした時間をもつことでストレスを減らし、免疫力を低下させないように心がけましょう。
また、帯状疱疹を発症した場合も、抗ウイルス薬で治療を行うとともに、安静と栄養バランスのとれた食事を心がけることが重要です。また、治療中は患部を冷やさないように注意し、痛みが強い場合はお風呂でしっかりと温まることで、痛みは緩和されます。

帯状疱疹には、
予防するワクチンがあります

帯状疱疹は、ワクチンで予防できます。
ワクチンには、感染症の原因となる細菌やウイルスの病原性を弱くしたものや、成分の一部を取り出したもの、また病原性を全くなくしたものがあります。ワクチンを体内に接種すると、そのワクチンの成分(細菌やウイルス)に対しての免疫力を高め、病気の発症や重症化を抑えることができます。
帯状疱疹の予防には、主に50歳以上の方を対象としたワクチンがあります。水ぼうそうにかかったことがある人は、すでに水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得していますが、年齢とともに弱まってしまうため、改めてワクチン接種を行い、免疫を強化することで帯状疱疹を予防します。予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、たとえ発症しても症状が軽くすむという報告があります2)
なお、予防や治療に関する詳しいことについては医師とご相談ください。
※予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありません。
※予防接種の対象者等は、医師にご確認ください。
2)Oxman MN, et al. N Engl J Med. 2005; 352(22): 2271–2284.
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